【久留米市】【肘の痛み】【野球肘】について|あゆ整骨院
2022/11/27
久留米市合川町で交通事故の治療が出来るあゆ整骨院です♪
交通事故での治療や日常生活での痛みやスポーツでのケガ、
ぎっくり腰や寝違えなど、いつでもご相談ください!
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今回は肘の痛みの1つ【野球肘】についてお話します。
野球肘とは?
ボールを投げる動作を繰り返すことで肘に生じる様々なケガや障害をまとめて【野球肘】と呼びます。
野球肘という名前の1つの症状ではなく、複数の疾患をまとめた呼び名の事です。
そのため、少年野球の小学生に生じる野球肘と大人の野球肘では、別の症状を指しますし
同じ年代の子供でも痛めた部位や経緯、状態によって別の疾患であることがあります。
それぞれ治療法や治療期間にも違いがあり、投球を休んで安静にしていれば確実に治癒するものと
安静やストレッチなどではなかなか治らず、時に手術が必要になるものまで様々です。
そもそも肘の構造ってどうなっているの?
上腕骨とはいわゆる二の腕に位置している骨です。橈骨と尺骨は前腕(肘から手首まで)に位置しており、
橈骨は手のひらを上にしたときに親指側に尺骨は小指側にあります。
それぞれの骨の端は軟骨で覆われ骨と骨同士が擦れる摩擦を少なくしています。
また、肘の外側と内側は靭帯で結ばれており
肘の内側にある靭帯を内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)と呼びます。
野球肘の原因は?
肘の内側は投球をするたびに引っ張られる力=牽引力(けんいんりょく)がかかります。
この牽引力の影響により骨が引っ張られ剥がれたり(剥離骨折)、
靭帯を傷つけてしまったり(靭帯損傷)することが起こります。
また内側の牽引力と同時に、肘の外側にもストレスがかかります。
外側の場合は骨同士がお互い押し合うような形になります。この押し合いによって
外側の骨や軟骨が陥没してしまうことがあります。
肘の後方にも骨同士の衝突や摩擦が生じ、疲労骨折や軟骨が削れたりするケースもあります。
肘への負担は投球回数が増えるほど大きくなりますし
投球フォームが悪く、肘に負担がかかる投げ方をしていると
同じ投球回数でも負担が大きくなります。
このため、負担の少ない投げ方をしていれば
回数を多く投げても肘への負担が少ないということもあります。
野球肘の種類(型)
●内側型(肘の内側が痛くなる)
1、リトルリーグ肘(上腕骨内側上顆障害)
小学生の野球肘の症状として最も多い疾患です。
何かの拍子に急に痛くなるのではなく、練習後に肘が何となく痛いことに気づく。ということで発症することが多いです。
進行すると痛みの時間が長くなり、なかなか治らなくなります。
2、内側側副靭帯損傷
この症状は高校生以上で生じることが多いです。
プロ野球選手もこの症状で肘に痛みが生じてることが多く、手術を受けることがあります。
トミー・ジョン手術と呼ばれ、有名な野球選手たちが受けてきたことで有名です。
投球時に肘の内側の靭帯に牽引力が繰り返し働くことで靭帯が損傷されるケースです。
徐々に損傷が進行する場合と突如として断裂する場合とあり、投球時に肘の内側に痛みが出るのが特徴です。
●外側型(肘の外側が痛くなる)
1、離断性骨軟骨炎(上腕骨小頭障害)
野球肘の中でも最も重症化しやすい症状です。小学5,6年生から中学1、2年生に多発します。
繰り返す投球動作のストレスにより肘の外側にある骨同士がぶつかって、軟骨や骨にダメージが蓄積して発症します。
初期は痛みを感じないことが多く、進行するまで気づきません。
その為、痛みが出始めて気づいたころには重症になっていることがほとんどです。
更に進行して軟骨が関節内に剥がれ落ちると関節ねずみ(関節内遊離体)となり、
これが骨と骨の間に挟まったり滑膜という部分に炎症を起こすことで
突如として強い痛みが生じます。
投球動作による痛みや肘の可動域制限(曲げ伸ばしが制限される)が生じるのが主な症状です。
症状が進行すると上腕骨小頭に剥離骨折が生じ、手術が必要な場合があります。
2、滑膜ヒダ障害
肘の外側の骨の出っ張りよりも少しだけ後ろを触ると、柔らかく凹んでいるところがあります。
ここに滑膜(関節液という滑らかにする液体を作っている薄い膜)があります。
通常はこの滑膜はぺらぺらと薄いヒダなのですが、投球動作でストレスが肘にかかり続けると、この滑膜ヒダが
炎症を起こし、分厚く硬くなってきます。厚くなった滑膜ヒダが骨と骨の間に挟まって痛みを出すようになるのが
滑膜ヒダ障害です。
野球肘で肘が伸ばせなくなる、あるいはフォロースルーで肘を肘を伸ばした時に痛くなる場合は
この症状の可能性があります。投球の中止や炎症を抑える注射をしたり、
重度の場合は滑膜ヒダの切除をする手術をすることもあります。
●後方型(肘の後ろが痛くなる)
1、肘頭骨端線解離
肘の後ろ側に痛みが出る症状のうち、まだ成長期が終わっていない若い年代に発症するのが
この肘頭骨端線解離(ちゅうとうこったんせんかいり)です。
骨には、その長さを成長させる骨端線と呼ばれる部位があり、若いうちにここで骨が伸びていき
ある程度の年代に達すると、ここが閉じて成長が止まります。
身長や骨が伸び盛りの時に投球動作を繰り返すと、フォロースルーで肘を伸ばした際に
肘の後ろの肘頭という部分で骨同士の衝突が生じます。この衝突により骨端線が離れる(解離する)方向の力が加わり
それが続くことで本来、閉じるはずの骨端線が閉じない、または骨が分離して骨折状態になることです。
2、肘頭疲労骨折
肘頭骨端線解離と同じ部位ですが
骨端線がすでに閉じた高校生や大学生、大人で生じるのが疲労骨折です。
こちらは治療に時間がかかり、手術で固定する可能性もあります。
野球肘の症状は?
内側型は投球時の肘関節の内側痛が主な症状です。
また、肘の内側を指で押したり、肘を反らせたりしても痛みを感じます。
投球動作ではテイクバックから加速器に痛みが起こります。
重症化すると日常動作で肘のぐらつく感じや痛みを訴えるケースもあります。
外側型では肘関節の運動時の痛み(伸ばした時や曲げたとき)や可動域制限が主な症状です。
また、進行すると肘関節の引っ掛かり感やロッキング(ある角度で動かなくなること)や滑膜炎(関節内の炎症)
による腫れや圧痛を認めます。
野球肘の治療
あゆ整骨院では問診・ヒアリングによる痛みの部位を特定し、
炎症状態にある際は炎症を早期に抑える最新医療器【ハイボルト】を使用します。
また、指圧による筋肉の緊張緩和や関節の調整を行い肘にストレスが掛かりにくくします。
症状によっては久留米市の整骨院では数少ない【ショックマスター(体外衝撃波)】を使用し
組織の修復促進を行います。
練習をしながらの治療になりますとテーピングやサポーターの施術・指導を行ったり
投球フォームチェックなど痛みが出ずらい投げ方を指導したりします。
しかし、状態によっては一度医療機関への精密検査をお願いする場合がありますので
その際は当院の紹介状を持って検査に行っていただきます。
さいごに
いかがだったでしょうか?
野球肘と一言で言っても症状や症例は複数あり、状態や年代によって変わってきます。
一貫して言えることは【痛みが出たら我慢せずに早期に医療機関へ受診する】ことですので
違和感がある、最近、腕の張りが気になる、少し痛みがある
そのような方はぜひ一度、当院へご連絡ください♪
また、野球肘以外にも寒くなってきてぎっくり腰や寝違えなども多発しており
施術を行っています。
また、12月は交通事故の件数が多くなる時期ですので
交通事故の治療の際もご連絡・ご相談をお待ちしております♪